マイプライベート・アイダホ
あらすじ
マイク(リバー・フェニックス)は筋金入りのストリート・キッド。
父親を知らず12歳のとき母親にも捨てられ、故郷のアイダホを離れポートランドに移り住んだ。
街角に立ち、中年男に体を売っては日銭をかせぐ。そして緊張すると睡眠発作を起こし、昏睡状態に陥るという、重症のナルコレプシー病でもあった。
そして売春仲間のスコット(キアヌ・リーブス)は、彼と正反対の生い立ちの美少年。ポートランド市長の父を持ち何不自由なく育ったが、
家庭の温かさを知らず、3年前に家を飛び出して男娼をして生きている。
スコットは奇病を持つマイクの面倒をみることを楽しんでいるようで、2人で、ストリート・キッズたちの現代のフォルスタッフボブ(ウィリアム・リチャート)
をからかったりしている。
ある日スコットは、父親が病魔に冒されていることを知り、21歳の誕生日を境に生まれかわることを秘かに自分自身に誓った。
マイクは故郷アイダホに残してきた兄を訪ねて、母親探しを始める決意をし、スコットを誘いバイクでアイダホに向かう。
一方、野宿する2人は色々なことを話し、マイクはスコットへの愛を告白するが・・・
(goo映画より)
この映画は、私の記念すべき初の映画であります。(同性愛を含むという意味)
救いようもない話なのですが、繊細で、胸を締め付けられるロードムービーです。
当時12歳だった私としては、かなり衝撃の作品ではあったのですが、
救われない報われない人間の魂みたいなものを感じ取った気がしました。
男女の話であれば、もっと下世話に感じとってしまっていたかもしれません
男は強く奪う者、女は与え奪われる者・・・
そんなイメージを男女の性に対して持っていた私は、かなりの衝撃を受けたのですね。
男も与え奪われるし、傷つき、そして人はそれでも生きていくんだ・・・って
この後、主演のリバーフェニックスは、ジョニーデップの店で飲んだ帰り、
帰らぬ人となってしまいますが、
なんだか、リバーの人生のような映画です。
(彼はゲイではないですが)リバーの死は、この映画のラスト・シーンを思い出させ若くして
そのまま旅立って行った彼の姿とどうしても重なって見えてしまうんです
作品★★★★☆ 萌え★★☆☆☆