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謎めいた肌(映画レビュー)|BLコミック漫画カフェ 〜Cafe801〜

謎めいた肌



あらすじ
父親の不在 性的虐待 売春…
この虚無感はだれのせい?

世界は少年たちに残酷だ

美少年ニール、8歳。男の唇が唇に重ねられたとき確かに愛の至福をみた。
しかし、同じ体験がブライアンの弱い心を押しつぶした。
カンザスの田舎町で、小児性愛者に性的いたずらをされても、親も気づかない、
声も発せない――やがてニールは、男の影を求めて憑かれたように売春を重ね、
ブライアンは人を拒み、心を閉ざした。歪な過去の呪縛から逃げられない、ふたりの少年たち……。
[2005年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映]
Amazonより




著者の幼少期の体験が元になった作品です。

主演のジョセフ・ゴードン=レヴィットは、
映画『インセプション』や『ダークナイト・ライジング』等に出演した人気俳優。
子役の二人も美しく、幼いながらに妖艶な雰囲気を纏っています…!

しかし、本作はその美しく幼い子供たちが
信頼している大人からの性的虐待を受けたことから
展開しているお話ですので、観る前はハラハラドキドキしました。

監督は子役のことも考え
「虐待のシーンは直接的な表現を避けた」とのこと。
ですが、やはり…愛なのか恋なのかも判断のつかない子たちが
コーチからの行為を受け入れるシーンでは、息が詰まります…。



そこから二人は成長し、悲しいシーンも続いていきます…
一人は幼少期の経験から現実逃避し、
もう一人はコーチへの未練から男娼に…



そして大人になって再開した二人が
辛くて暗い幼少期にまた向き合うシーンは
見ているこちらも苦しく、受け入れられないほどつらいものでした。


ラスト、シガーロスの「Samskeyti」という曲が流れるのですが
美しいピアノの旋律が、寄り添う二人の悲しみをより一層引き立てていて
エンドロールになっても、なかなか気持ちが切り替わらず…




ショッキングな内容ということもあり、
「絶対見て欲しい!」という勧め方よりも
見た人と、一緒に感想を話し合いたい気持ちになる作品でした。


萌え★★☆☆☆   作品★★★★★




「謎めいた肌」
(著:スコット・ハイム/絵:麻生ミツ晃/解説:北丸雄二)

ハーレクインから社名が変わったハーパーコリンズが発刊。
映画原作小説はCAFE801にも入荷しております。
麻生先生の透き通るような美しい挿絵とともにお楽しみくださいませ…♪





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